フォースにバランスをもたらす者「アナキン・スカイウォーカー」の立場

  • 更新日:
  •  
  • ザバズではアフィリエイト広告を利用しています

華々しく物語に登場したアナキン

アナキン・スカイウォーカーはスターウォーズ前半の主役で個人的に一番好きなキャラクターである。フォースにバランスをもたらす者として物語に登場した。極めて大きな可能性を秘めた人物であることを裏付けるのがミディクロリアン値の高さとポッドレースでの活躍である。

ミディクロリアン値というのは体内物質ミディクロリアンの濃度で、この数値が高いほどフォースが強いとされる。アナキンの数値はジェダイの中でも特にフォースが強いとされるヨーダよりも高かった。ポッドレースはポッドに乗りものすごいスピードで狭く険しい岩肌をぬって順位を競う非常に危険なレースであるため、人間程度の反射神経では事実上参加できないがアナキンは参加どころか優勝してしまった。

ヨーダの立場から察するにフォースが強いということは頭脳派であることを意味するのだと思う。エピソード1ではポッドレースに優勝し、最後には敵母艦を破壊した。エピソード1までのアナキンは超人のような描かれ方であった。

デビュー以降のアナキンの活躍

主役のアナキンは映画版エピソード2と3、2と3の間を描いたアニメ版クローンウォーズでも活躍する。しかしフォースにバランスをもたらす者とまで言われたにもかかわらずフォースの威力を発揮するシーンはほとんどない。作中のアナキンのキャラクターはその無鉄砲で融通のきかない実直さに焦点が当てられている。

エピソード2でのアナキンはボディガードやオビワン救出などを行うの武力要員であり、エピソード3でもフォースでなにかを成し遂げるまでもなく、全編を通してすでにダークサイドに落ちているような描写である。

一番の活躍はドゥークー戦勝利

エピソード3の冒頭でシス最強の剣豪であるドゥークーを倒したのは全映画・アニメを通してアナキン一番の活躍だろう。しかしこれもフォースではなく剣の腕によるものだ。ただしセーバー戦でも最終的にはオビワンに敗れている。結局フォースを発揮する機会がないまま体を機械化されてしまった。

Disney+dアカウント以外の申込<年間プラン>

アニメ版クローン・ウォーズでの活躍

映画だけを見ているとアナキンはとにかく不憫でならない。母親との別れ、パドメとの隠れた恋愛、母親との死別、サンドピープル虐殺、パダワン虐殺。暗黒面ばかりが目立つのが映画でのアナキンである。

ただしアニメ版だと若いパダワン・アソーカを育てたり、仲間を救出するために無茶をしたりと明るい方向での活躍が目立つ。マニュアルを無視しても信念を貫き通す、そして絶対に仲間を見捨てないのがアナキンのやり方。アナキンというキャラクターを知るためにはアニメ版クローン・ウォーズ視聴は必須だろう。

強力なフォースを発揮する時

しかしアニメ版でも他のジェダイ同様アナキンは一軍人であり、作戦行動の指揮を取ることが多い。ここでもフォースというより持ち前の無鉄砲さで任務を遂行するのである。

そんな展開のアニメだがアナキンのフォースがいかんなく発揮されるストーリーがひとつだけある。惑星モルティスが舞台のシーズン3の第15話から17話にかけてのエピソードである。

フォースのバランスを保つ惑星モルティス

惑星モルティスの話は個人的にクローン・ウォーズで一番おもしろいエピソードであった。この星に住む息子、娘、父の3人のフォース使いは宇宙のフォースのバランスを保っている。ダークサイドに傾く息子とライトサイドの娘、その二人のバランスを保つ父。この3人のバランスが崩れると宇宙のフォースのバランスが崩れると言われていた。

死期が近い父は自分に変わってアナキンに、惑星に残りフォースのバランスを保ってほしいと懇願するがアナキンはそれを断る。しかしフォースを発揮してフォースがどちらかに傾くことを防いだ。この話は重要で話の内容もおもしろく、アナキンがフォースをいかんなく発揮するエピソードなのでぜひごらんいただきたい。

そしてバランスをもたらした

フォースにバランスをもたらすというのがどういうことなのか、公式設定があるわけではないので正確なところはわからない。しかし素直に考えれば善に偏ったジェダイを叩き潰し、闇に偏った帝国を叩き壊してバランスを保ったというのが一般的であろう。

だがアナキンはエピソード1の子供時代を除いて常に葛藤を抱えた辛い精神状態にあった。ルークのように明るく楽しく栄光を勝ち取るようなエピソードは皆無である。

フォースにバランスをもたらしたのも、ジェダイをつぶした時は完全に悪役、帝国をつぶした時はシディアスのあまりの無抵抗ぶりが映像をしらけさせた。せっかく大きなことをやってもルークのように脚光を浴びることはなく、中途半端な活躍のまま物語から消えてしまった。しかし自分のフォースを使うことはなくても、大きな意味でフォースにバランスをもたらした。

どうすれば活躍できるのか

エピソード6で死んでしまった以上もはや活躍のしようがない。新シリーズのエピソード7以降は、アナキンの「フォースにバランスをもたらす行為」のおかげで銀河に平和がおとずれた等、彼の存在にとてつもなく大きな意味を与えてもらえればアナキンの苦労が報われるのではないか。あの母親思いの優しい子供だったアナキンがこんなに報われない形で物語から退場など悲しすぎる。

エピソード7はルークやレイアが出演するとの噂があるので、エピソード6の続編になる可能性が高い。アメリカ映画は正義が勝ってわかりやすく終わるのが定石であるから、スターウォーズの真の主役は正義による平和の立役者ルークなのだと思う。だがそれでもなお、新シリーズでもアナキンの功績について触れられるなど、彼の偉大さが改めて見直されてほしい。

Disney+dアカウント以外の申込<年間プラン>
こちらもどうぞ!アナキン主役のクローン・ウォーズについての説明もあり
関連記事

スター・ウォーズたくさんあるけど、どれから見ればいい?スター・ウォーズは2019年末時点で本編だけで9作の映画が公開されている。本編最新作は2019年12月20日(金)公開最新作「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」[…]

スター・ウォーズを見る順番完全版!本編映画以外も含めて説明したい

※この記事にはアフィリエイトリンクが含まれており、読者の皆様がそのリンクから製品を購入した場合ザ・バズーカはわずかな手数料を得ています。ザ・バズーカはその収益に支えられ運営しています。