黒澤明の七人の侍って有名だけど面白いの?

こんにちは。フライ(@flyingfry)です。

「七人の侍」は黒澤明と三船敏郎コンビの映画でいまさら何か書くのは野暮なぐらい有名な作品なのだが最近では観たことがない人も多いのではなかろうか。

結論を言おう、

面白いから観てみな!

唯一の問題は上映時間が長すぎる点が現代人の嗜好に合っていないことである。上映時間は怒涛の3時間半(207分)もあるのだ。

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どんな話なの?

七人の侍の簡単なあらすじ:
舞台は戦国時代のとある農村。収穫期に野武士(盗賊)の集団が略奪しにくることを知った農民たちは野武士に対抗するため侍を雇う。雇われた七人の侍は村人を訓練して共に戦い野武士を退治(皆殺しに)することに成功。

あらすじは簡単に書いたが実際のストーリーはおおよそ、侍集め、百姓の訓練、野武士との戦闘の3つのパートに分かれている。

どのパートも順調に話が進むのではなく紆余曲折を乗り越えてようやく成功する。なんせ上映時間が3時間以上もあるからじゅうぶん時間をかけて話が進められるのだ。

野武士との戦闘も一回で終わるのではなく何度も戦いを重ね、侍と百姓にも犠牲を出しながらようやく勝利する。

農民に感情移入してしまう

白黒フィルムのせいもあるかもしれないが農民が本当に不憫に見える。歯が抜けてたり服装がヨレヨレの布切れだったり。いまどきのドラマに出てくるような健康的な農民ではない。

野武士はそんなひもじい農民から容赦なく武力で搾取するのだ。丸腰の農民から作物や女を易々と奪ってゆく。

武士は唯一武力を持つ存在だから道徳がしっかりしていたと思われがちだが実際は野武士のような無法者も多かったのだろう。そんなのに目を付けられた農民は食べるものもなく餓死寸前の生活を強いられていたはずだ。

野武士に対する農民の恨みは強く、生け捕りにした野武士を農民がなぶり殺しにしようとするシーンは鬼気迫るものがある。侍も最初は止めたが途中で止めるのを諦めたのだ(殺すところは映らない)。

僕はどちらかといえば貧乏人なので農民側に立ってこの映画を観てしまった。

しかし見事野武士を退治する

何度も襲撃を受けるがその都度侍と農民が協力して野武士を倒す。そして最後は野武士を全滅させることに成功。

途中で農民を投げ出そうとする輩も出てくるが、その時リーダーの島田勘兵衛が勝手は許さんと刀を抜き訓練に戻れと迫る。農民は勘兵衛の迫力に気圧されて訓練に戻るのだがこのシーンは見所のひとつである。

野武士との戦闘パートは長い時間取られている。

CGを使っていないからか戦闘シーンは全体的にとてもリアル。貧相な農民もぼろぼろの建物も馬もすべて本物。雨の中の決闘シーンも今のCGエフェクトみたいに薄っぺらくない。

観てない人は絶対に観るべき。

菊千代はアナキンにそっくり

三船敏郎演じる菊千代は組織になじまずリーダーの言うことを無視してでも正義を貫く立派な侍である。

このキャラクターはスターウォーズのアナキン・スカイウォーカーにそっくりだ。アナキンも命令を無視してでも危険を顧みず仲間を助けに行くような男である。

途中火事になった小屋に赤ん坊を助けに行く菊千代の姿は涙なしではみることはできない。そしてその赤ん坊を抱えこれはオレだと言って泣いてしまう百姓出身の菊千代。泣けるシーンである。

ジョージ・ルーカスは黒澤映画のファンだから多少は意識していると思う。菊千代はジャージャーだという説もあるがジャージャーのようにふざけっぱなしのキャラとは違うと思う。

正義のためには無茶をする菊千代はアナキンなんだ!
僕はそう思いたい。

感想まとめ

黒澤明の映画はどれも面白いが七人の侍はその中でも特にお勧めの作品である。

どれだけ面白いかというと3時間半という長さを感じさせない面白さである。スターウォーズに少なからず影響を与えた映画なのでスターウォーズ好きなら間違いなく楽しめるし絶対に観るべき。

ちなみにクローンウォーズシーズン2の第17話で七人の侍をモチーフにした「七人の傭兵(Bounty Hunters)」という話がある。アナキン、オビワン、アソーカと賞金稼ぎが農民を訓練して海賊を撃退するという内容だ。興味のある人はぜひ観てほしい。

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