危険なモンマルトル脱出、帰国、感想まとめ|ヨーロッパひとり旅 その16

早朝のシャルルドゴール空港
 2週間近く続いたヨーロッパ旅行もいよいよ最後の朝を迎える。あとはドゴール空港からエティハド航空に乗り、UAEのアブダビを経由して日本へ戻るのみである。疲労がたまっていたのは事実だが、正直もう2週間ぐらい旅行を続けて他の国も見てまわりたかった。

暗闇のモンマルトルから脱出する試練

 出発の日、ロワシーバス乗り場のあるオペラまで行くために、僕は朝6時ごろモンマルトルのホテルを出なけらばならなかった。8時過ぎに日が昇るパリでは、この時間、外は真っ暗闇である。前回の投稿で書いたとおりモンマルトルは治安がかなり悪いので、暗いうちに散歩を楽しむような街ではない。

モンマルトルの状況については下記のヨーロッパ一人旅パート15もごらんいただきたい。

ボーヴェ、モンマルトル、ミサンガ押し売り|ヨーロッパひとり旅 その15
 バルセロナから出発した飛行機は約2時間ほどでフランスへ到着。飛行中は相変らずフランスらしい平坦な土地がひたすら続いていた。ほぼすべてが畑である。いなかの素朴な空港「ボーヴェ空港」 ライアンエアーがパリで利用する空港はパリ市内ではなくボーヴェ空港(...

 チェックアウトの際ホテルのスタッフに「こんな時間に外歩いて大丈夫かな?」ときいてみたが「とにかく気をつけて」との返事。もうそれしか言いようがないといった顔をしている。タクシーを呼ぶことも考えたが、現金があとわずかだったのであきらめた。

スポンサーリンク

地下鉄に入るより外を歩いた方が良さそう

 強盗やスリもまだ寝ているかもしれないと思ったが、強盗が一人でもいると困るので、やはり逃げ場のない地下で電車を待つよりは地上を歩いた方が良いと判断。危険なバルベス・ロシュシュワールからは、なるべく離れた地下鉄駅を利用しようと考え、目抜き通りのシャペル通りを西に向かって歩き3つ先のPlace de Clichy駅で地下鉄に乗った。ここまで来るとだいぶ雰囲気が変わる。歩いている途中で2度ほど黒人に話しかけられたが、ひたすら無視して歩き続けた。

無事オペラへ到着、帰国へ

 無事オペラ駅まで到着しロワシーバスに乗る。ここにはちゃんとわかりやすいバス停があるので、ドゴール空港で乗った時のような苦労はせずにバスに乗れる。車内ではフランス語、英語、イタリア語と日本語のアナウンスもあった。ドゴール空港に到着し、もはや顔なじみになった気でいるエティハド航空機で成田空港へと飛ぶことができた。アブダビでの乗り換えは時間は短く、走ってようやく間に合うほどだったが、成田では荷物も無事とどいていた。

エティハド航空
 
 2度のパスポート紛失危機と、モンマルトルの早朝の暗闇を乗り越え、僕は日本へと帰ってきたのであった。終わってみると本当に短い2週間の旅だった。ヨーロッパは奥が深いので次の旅行でもぜひ訪れたいと思う。

2週間のヨーロッパ旅行|感想まとめ

 約2週間のヨーロッパ旅行に行ってきた。役に立ったものや、海外と日本との違いなど、感想を書く。

ベルギーの街並み

海外で必ず困るトイレ

 これまで旅行や仕事で何度か海外に行ったが、日本のトイレの多さは間違いなく世界一である。街中ではコンビニのトイレが使えるし公園なら公衆トイレもある。駅にも必ずトイレがあるし、ショッピングモールや空港などでは、10mごとに一個あるのではないかというレベル。

 海外だとそうはいかない。日本よりもはるか昔から近代文明が栄えているはずのヨーロッパでも、地下鉄駅にトイレなどない。空港でも数えるぐらいしかない。空港でトイレの場所をきくと「まっすぐいって階段下りて」などと言われるが、まっすぐというのは100m先だったりするのである。

 パリには歩道に設置された公衆トイレがあったが、それほど多くないし、意外とここに欲しいという場所にはなかった。なぜか治安の悪いモンマルトル付近にはたくさんあったが、あんなところで公衆トイレに入ったら強盗に襲われそうだ。結局一度もこの公衆トイレを使うことはなかった。

パリの公衆トイレ

 ベルギーでも長距離列車が発着する国鉄の駅や、駅に併設されているような商業施設ぐらいにしかトイレはない。しかもすべて使用料として50セント取られる。ただし有料でもいいからトイレに行きたい、と思ってもそう簡単には見つからないのである。

 ヨーロッパでトイレに行く場合には観光名所で忘れずに行くか、カフェやマクドナルドなどの店に入る以外ほぼ選択肢はないと思った。

外国の電車

 電車は日本のように発車のベルが鳴ることはない。慣れない外国語なので行き先の確認も大変である。わからなかったらきくしかない。ただし切符はバルセロナもパリも定額だったので、買うのは楽だった。日本の電車の運賃は料金設定が細かく公平だが、外国人にはわかりにくいと思う。

 ドアはどこもボタン開閉式だった(パリの古い車両ではレバー式もある)。パリでは、降りる駅のホームに入ると電車が止まる前にボタンを押しっぱなし、もしくはレバーを上げっぱなしにしておく人が多い。そうすると電車がまだ少し動いているうちにドアが開く。正直言って危ない。

【電車のドア開閉ボタンとレバー:レバー式は右上方向へ持ち上げる】
電車ドアのボタンとレバー@パリ、フランス

 海外ではバイオリンやギターなど、駅や電車の中で音楽をやってる人が多い。日本では見ないがやると捕まるのだろうか。パリの地下鉄内でカラオケを歌っている人がいた。50すぎぐらいのダンディなおじさん。携帯用スピーカーから音楽を流してマイクで歌う、まさにカラオケである。あまい声が印象的で、この人には降りる時に1ユーロ入れてきた。歌っていたのは「Moscow Nights」いい曲である。

外国のバス

 海外ではどこに行ってもバスはしっかり手をあげて、乗客であることをアピールしないととまってくれない。中にはとまってくれる運転手もいるが、まずいないと思ってよい。繁華街なら誰か地元の乗客がいることが多いので問題はないだろう。

 それにしてもどこにいっても運転が雑。急発進急ブレーキはあたりまえ。普通車と同じ感覚で運転している。僕が乗ったドゴール空港からパリ市内へ行くバスも衝突事故を起こして途中でおろされた。たまに海外のバス転落事故のニュースがあるが、あんな運転では当然だと思う。

iPhone / スマートフォン

 なんといってもスマホが便利。スマホを持っていくと事前にキャッシュさせた地図で、現在位置を特定しながら歩くことができるので道に迷うこともない。僕はiPhone4SとSIMフリーのAndroid機を持っていった。主にマップを使うが、現在地特定はiPhoneのが精度が良かった気がする。

 SIMフリースマホなら国によってはプリペイドのSIMカードを安く売っているので、数日間だけネットし放題というのも可能。今回も買おうかと考えたが結局買わなかった。

 USBのバッテリーを持っていくと、GPSログを取り続けるなどしなければ、スマホもたいてい一日は余裕で使える。ただし念のため地図つきのガイドブックもあった方が良い。ガイドブックは図書館で借りれば、雑に扱えなくなるが金はかからない。

ネット接続はマクドナルドがおすすめ

 ホテルを決める条件にWi-Fi接続があった。だいたいどこのホテルもWi-Fi接続可能と書いてあるが、現地で使ってみるとすぐ接続が切れることも多い。文句を言ったところで接続がよくなるとも思えないので、これはあきらめるしかない。

 普通はチェックインの時にIDとパスワードを渡され、端末のWi-Fiをオンにしてブラウザを立ち上げるとログイン画面が出る。今回の旅行中4ヶ所のホテルに滞在したが、問題なくつながったのはバルセロナのホテルコールだけだった。

 ベルギーについてはよくわからないが、パリとバルセロナのマクドナルドでは、ほぼ完璧にWi-Fiがつながった。事前の申し込みなど必要なく、名前やメールなど面倒な入力もなし。なにかあっても自己責任ですよ?的な定型メッセージに対してOKボタンを押すだけ。誰でも接続可能。日本でもこの程度で繋がるWi-Fiが増えてほしい。ちなみにヨーロッパのマクドナルドは赤ではなく緑がイメージカラーである。

ヨーロッパのマクドナルドは緑色

ちなみにバルセロナはコーヒーショップもマクドナルドも開店がすべて10時と遅い。パリではコーヒー系の店は朝から開いていた。

日本との比較

 日本は基本的に英語が通じないが、なにかきくとだいたい誰もが優しく教えてくれる国民性がそれをカバーしていると思う。国によってはインフォメーションの女性でもものすごい愛想が悪いし、ホテルのフロントがなにもしてくれないことなどざらである。日本ではスリや強盗、タクシーやレストランでのぼったくりもほとんどないだろう。日本のサービス精神は世界一かもしれない。

 日本が不便だと思うのがクレジットカードが使えないところ。海外だと公衆電話から駅の券売機まで、だいたいクレジットカードが使える。今回もそれで幾度か助けられた。公衆電話を使う人はあまりいないかもしれないが。

【パリ地下鉄券売機:ここはカードが使えるが紙幣が使えなかった】
地下鉄乗車券販売機@パリ、フランス

 海外でカードを使うのはあまり気がすすまないが、いざという時は役に立つ。海外に行く時はなるべく余計な現金を換金したくないから、ちょっと足りなくなることもある。日本でも首都圏の駅ぐらい、券売機でカードを使えるようにしてはどうだろうかと思う。

感想まとめ

 今回の旅行は決めてから出発まであまり時間がなかったので、各国について勉強する時間がなかったのが残念だった。特に交通に関してはしっかり把握しておかないと時間の無駄になってしまう。だがその前に、2週間やすみなく一日中動き続ける体力をつけておくことも必要だった。

 言葉についても現地語を喋れるとまったく違うだろう。今回はフランス語もスペイン語もまったく覚えていかなかった。ヨーロッパの都会にいるような人達は、ほとんどの人が日常会話程度の英語は常識なのだと思う。そこらを歩いている人にいきなり英語でなにかをきいても、あせることなく普通に返事をしてくれる。

 英語が通じるのはたしかに便利なのだが、フランス語もスペイン語もオランダ語もきけばきくほど、興味がわき自分でも喋りたくなってくるし、喋れれば旅が一層楽しくなることは間違いない。

 海外はどこに行っても日本と違う雰囲気が味わえて楽しい。特にヨーロッパは街がそのままテーマパークのようで景色がまったく違う。これまで仕事でよく行った中国や台湾もおもしろかったが、初めてのヨーロッパはこれ以上に楽しめた。次回はやはり言葉を勉強して行きたいと思う。

エティハドでパリへ飛び立つ|ヨーロッパひとり旅 その1
 11月後半にヨーロッパひとり旅へ出かけた。パリ、ブリュッセル、バルセロナを2週間で回る。仕事やプライベートでこれまで訪問したことがあるアジアやアメリカとは一味違う、古い歴史の雰囲気を味わう旅である。 出発日までに地下鉄やバス、観光名所を巡る順序...
スポンサーリンク


広告
広告