フランスへ到着、ロワシーバスでパリ市内へ|ヨーロッパひとり旅 その2

パリの大通り
 アブダビで飛行機を乗り換え、ほぼ丸一日経過し、ようやくフランスの空の玄関シャルルドゴール空港へ到着。空はあいにくの曇り空だが、昼間に到着したので安心できた。空港から市内はRERという電車かバスを使うのが一般的だが、RERはスリが多く治安にやや不安ありとのことだったので、僕はロワシーバスというパリ市内直行シャトルバスを利用することにした。

あまりにもさびしいバス停に不安がよぎる

 僕が到着したターミナル2Aは建物がこぢんまりしており、大都市パリの表玄関との印象はまったくない。地方のマイナー空港との印象すら抱いた。そんなターミナルなのでロワシーバスの乗り場もかなりいい加減な設計で乗るのに苦労した。

ドゴール空港・バス交通案内標識

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これ本当にロワシーバス停?

 バスの表示の案内にしたがい歩くと、簡単にそれらしき場所を見つけることはできた。

ただしその場所はただの狭い歩道。そこに、ロワシーバスの運行時間の情報が記載された薄っぺらい看板が壁に1枚貼ってあるだけ。バス停らしい立ち標識も枠線もベンチもない。日本のバス停のように車道から歩道にくいこんだ、バスがとまるためのスペースもない。

 バスの看板の前にはあたりまえのようにたくさんの路上駐車。さらにバスを待っているような人も見当たらない。そこにいるのはホームレスのような男や、たむろしている地元の若者たち。ここが本当にバス停なのか確信が持てない。

過ぎ行くバス、やっとの思いでロワシーバス乗車

 何台かバスが通り過ぎたが、ここにバス停があるということは誰も知らないかのごとく、すべてのバスが猛スピードで通りすぎていった。この日は気温4度、白い息をはきながらしばし考える。

 手をあげないとバスはとまらない、というのは日本以外では常識である。しかしここは路上駐車のおかげで、バスがスピードを落としてなんとなく近づいて様子を見るそぶりすら見せない。やっぱり電車に乗るか?と考えていたところ、近くにいたフランス人カップルが大きな声とジェスチャーとともに走り出した。その時走っていたバスがロワシーバスだった。車体にもそう書いてあった。

ロワシーバス

 そのロワシーバスは他のバス同様、もちろんこのバス停から猛スピードで走り去ろうとしていたが、フランス人の乗客が止めたため、バス停から少し過ぎたところでようやくとまった。僕ももちろん、そのフランス人の後にくっついて走り出した。これを逃したらもうロワシーバスに乗れないかもしれない、そう思った。モーゼに率いられてエジプトを脱出した奴隷のごとく、僕は無事ドゴール空港からの脱出に成功したのだった。
 
 ロワシーバスは空港からパリ市内までを約1時間で結び、料金は片道10ユーロ。運転手から乗車券を買って車内の打刻機に切符を入れて打刻する。

ロワシーバス乗車券

パリ市内までの風景を楽しむ

 空港から市街地までの道のりというのは、どの国でもその国の風景を最初に楽しむことができる時間である。アジアでは、信号待ちをするあふれんばかりのスクーターなどが印象的だが、フランスの風景で最も印象的なのは「延々と続く平坦な土地」である。あとは日本車をほとんど見なかったこと。

平坦な土地が続くフランスの風景

 日本では関東以外では、どこに行っても必ず山がある。そしてそこには例外なく杉林がある。僕は杉林がとても好きだ。凛々しく空高くまっすぐ伸びた、何事にも動じない直線的な幹。霧の中に見える杉林は至高の芸術品とさえ思える。

 しかしフランスには杉林はなく、その代わりに「典型的なフランスの風景」である平地を眺めながらパリへと向かう。どこまでも続く平坦な土地というのは日本ではまず見られない。この広々とした平地で繰り広げられた中世の騎馬戦というのはものすごく迫力があっただろう。

途中で降ろされたロワシーバス

 いよいよパリ市内へ入り、写真で見たことがあるような石造りの街並みが広がり始めた。まさにヨーロッパ的。全ての風景に感動した。バスは有名なオペラ座で降車するはずだった。

 しかしオペラの手前のサンラザレという場所でバスが止まり乗客が全員降ろされた。乗っていても気づかない程度だったが、となりの車と接触したらしい。周りにいたフランス人の乗客に英語で状況を聞き、僕はあきらめオペラまで歩いた。オペラまでほんのわずかな距離だったのと、けが人が出なかったことは不幸中の幸いである。

 海外では総じてバスの運転が雑である。たまにニュースになる海外のバス転落事故などは起こるべくして起こるのだ。職業ドライバー用の2種免許というのは、きっと海外にはないのだろう。パリもそうだったが、ドライバーは普通車と同じ感覚で運転しているとしか思えない。

歩いてオペラ駅に向かう

 オペラ駅周辺は繁華街だけありとても人が多い。まっすぐ歩けないほど混雑していた。用事はないがアップルストアもみつけた。周辺をもっと歩いてみようと思ったものの、カートをひいて混雑の中を歩くのは骨が折れるし安全面からも好ましくないので、いったんホテルへ行くために、まずは地下鉄の駅へ向かった。
アップルストアオペラ店@フランスパリ

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